人への感染、死亡例も?!犬猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?

人への感染、死亡例も?!犬猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?

マダニを媒体として感染する病気のひとつである重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。犬や猫などの動物がマダニに咬まれて感染する例のほかに、最近ニュースにもなったようにマダニもしくは感染済みの犬や猫から人間に感染することも報告されています。死亡例もある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について、症状や予防法をまとめました。

 

【症状】発熱や消化器症状などを引き起こす

重症熱性血小板減少症候群とは、SFTSウイルスに感染することで引き起こされる病気です。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染し、潜伏期間は6日~2週間といわれています。発症すると発熱をはじめ、嘔吐・下痢・腹痛・食欲低下などの消化器症状、頭痛・筋肉痛・意識障害などの神経症状、リンパ節の腫れ、皮下出血や血便などの出血症状を起こします。血小板や白血球が大幅に低下するのが症状の特徴です。動物が発症した場合の致死率は12%程度であるといわれています。

 

【原因】SFTSウイルス保有のマダニが媒体になる

重症熱性血小板減少症候群は2011年に中国で初めて流行が報告され、国内では2013年に初の症例が報告されました。国内には多くの種類のマダニが存在しますが、これまでにフタトゲチマダニのほか、ヒゲナガマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニがSFTSを媒介したと確認されています。確認されている人から人への感染では、飛沫感染や空気感染ではなく、感染者(動物を含む)の血液や体液などからの感触感染であると報告されています。人間に発症した場合のほうが致死率が高く、20%ほとであるといわれています。また、犬や猫における症状と人間が発症した場合の症状は同一であると考えられています。

 

【治療】対症療法を行う

現在のところ、SFTSウイルスに対抗する有効な治療法や薬はありません。点滴などで症状が重症化しないように対症療法を行うほかありません。免疫力を高めてウイルスが駆逐されるような治療が行われます。

 

【予防】生息地に近づかない、駆除薬を投与する

重症熱性血小板減少症候群にかからないためには、媒体となるマダニに咬まれないようにすることが予防になります。マダニは主に春から秋にかけて活動し、山林や草むらなどに生息します。マダニの生息地となるような場所には近づかないようにし、野外活動や散歩から帰宅したらマダニに咬まれていないかペットの体をよくチェックしましょう。また、有効なマダニ駆除薬が多数市販されていますので、定期的に投与すればマダニを効果的に駆除することができます。

最近、重症熱性血小板減少症候群とみられる猫に噛まれた人がSFTSウイルスによって命を落とすというニュースが話題になったように、人間もマダニ被害に注意する必要があります。野山や草むらにはいる際には帽子や長袖長ズボンで肌の露出を少なくするのがよいでしょう。ペット・飼い主ともに、万が一マダニに咬まれてしまった時は無理に引き抜こうとせず、すみやかに病院を受診し適切な処置を受けるようにしましょう。

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